ゼインアーツのファミリーサイズの2ルームテントが衝撃の低価格で登場しました。
クク1同様に流通のコストを抑えて実現した59,800円という大型2ルームテントでは激安の価格設定。しかし、クク2は全く妥協点は無しと思えるほどの高スペックを維持しています。
ゼインアーツ KUKU-2(クク2)の実力を見ていきましょう。
アイキャッチ画像出典 ZANEARTS
KUKU-2のここが凄い!
クク1には価格を抑えるためにエントリーモデルとして、不必要な機能は排除していると見受けられましたが、個人的にクク2にはエントリーモデルとして機能面で足りないと思うものが無いのです。
クク2の凄いと思うところを見ていきます。
しっかりファミリー向けのサイズ
クク2のサイズは全長660cm、横幅は最長部で395cm、高さは最長部210cmと、他社のファミリー向け2ルームテントと比較しても大きめと言えるぐらいしっかりとしたサイズがあります。
例として、コールマンのタフ2ルーム3025のサイズが全長590cm、幅320cm、高さ205cmで、どの部分でもクク2のサイズが上回る程、しっかりとファミリー向けのテントサイズがあるのです。
生地が150デニール
まず思ったのが、クク1の生地が75D(デニール)なのに対してクク2は150Dと、倍に近い厚みを持たせています。
生地が厚くなると丈夫になり、テントの強度は上がります。その反面重たくなります。
一般的なエントリーから中級クラスのテントは75Dの生地が使われていることが多いです。
一方フラッグシップクラスのハイエンドモデルには150Dから210Dの生地が使われています。
例えば、スノーピークのランドロックは150D、コールマンのコクーンやオガワのアポロンは210Dと、ハイスペックなテントは生地も厚みがある事が多いのです。
生地が厚いほうが風を通しにくく、幕内の気温を安定させやすいので、寒い時期に向いており、キャンプ上級者は冬キャンプも嗜むことが多いことから、ハイエンドモデルに必須の機能となっています。
クク2は、寒い時期にも対応できる安心の生地の厚みを備えているのです。
フルスカート仕様
今やエントリークラスでも備えている機能ですが、ここもクク1との違いがでており、スカートレスのクク1に対してクク2はフルスカートとなっています。
テント下部からの冷気の吹き込みを抑える事が出来るスカートは冬キャンプではとても重宝しますし、風を通しにくい生地の厚みも相まって充分に冬も使えるテントとして仕上がっており、イコール、クク2はオールシーズン対応できるテントということになります。
大型サイドドアが便利
これはクク1にもある機能ですが、サイドドアをただの出入り口として扱ってなく、インナーテントと連動してベンチレーションとしても機能しているのが凄いです。
生産コストを抑えるためにベンチレーションの数は少なくなってしまうところを、サイドドアを上手く活用して通気性の悪さを感じさせない作りにしています。
もちろん、出入りもしやすくメッシュにもでき、使いやすさも優秀です。
ルーフシートが無いのは残念
ただ一つ、欲しかった機能はこのルーフシートです。
遮光性や結露対策になって、且つ紫外線からテント本体を守るルーフシートは残念ながら付属していません。
ここはさすがにしょうがないかなと思いますけど、お金を出してでも追加したいユーザーも多いと思いますので是非オプションでの販売を検討してもらいたいところです。
クク2はこんなユーザーにオススメ
クク2は4人〜5人が就寝できるだけのインナーテントのサイズを持っているので、ファミリーやグループキャンプでの使用がオススメです。
キャンプ初心者のファミリーには絶対買った方が良いと自信を持って言えるテントですが、そこは需要と供給のバランス次第でしょうか。
また、ビギナーでなくても2ルームテントなどの大きめのテントへの買い替えを考えている方にもオススメです。
普通に立てやすくてオールシーズン使えて、めちゃくちゃ良いテントだと思います。
クク2のスペック
- [本体x1]:150Dポリエステルタフタ・フッ素加工・PU加工(耐水圧1,500mm)
- [インナーテント x1]:ウォール/68Dポリエステルタフタ ボトム/150Dポリエステルオックス・PU加工(耐水庄1,500mm)
- [フレーム一式]:A6061・中16mm・414.5mm
- [3.5mロープx2]:ポリプロピレン・中4mm
- [2.5mロープx10]:ポリプロピレン・中4mm
- [ペグx24]:ステンレス・30cm
- [キャリーバッグ x1]:150Dポリエステルオックス/72x31x32 (h) cm
- [ポールケース x1]:150Dポリエステルオックス
- [ロープケース x1]:150Dポリエステルオックス
- 重量:15.5kg(ペグを含まない)
まとめ
ゼインアーツの KUKU-2(クク2)は59,800円と衝撃の低価格ながら、オールシーズン対応の機能面も優れており、初心者ファミリーから上級者にもオススメ出来る2ルームテントとなっており、他社に今一度テントの価格設定を見直させるきっかけとなるであろう革命的なテントとなっています。
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