ワンタッチテントはフレームと生地が一体化しており、広げるだけの簡単な動作で設営が完了し、初心者でも手軽に使用できるテントのことです。
このワンタッチという簡単さを連想させるワードと実際に簡単に組み立てれる特性により、特にキャンプ初心者や短時間で設営を済ませたい人々に人気があります。
しかし手軽さの反面、構造がシンプルであるため、強風や悪天候には弱い傾向があります。特に安価なモデルでは壊れやすいというデメリットも考慮しなければなりません。
ここではワンタッチテントの特徴を理解した上でどんなワンタッチテントを買えばいいのかというのを、おすすめのテントとともに導いていきます。
ワンタッチテントの種類
ワンタッチテントには大きく分類すると、袋から取り出して「ポンッ!」と広げるだけで形になるポップアップテントや、フレームを傘のように広げて簡単に設営できるタイプのテントの2つがあります。
ここでは後者のフレームを傘のように広げて簡単に設営できるタイプのテントをワンタッチテントとしてご紹介していきます。
ポップアップテントはワンタッチテントよりも更に簡易なテントとなり、公園やピクニック、ビーチサイドなどでレジャーシートに屋根のついたもの、という感覚で使用するのに優れています。
ワンタッチテントのメリット・デメリット
ワンタッチテントのメリット
設営が簡単でノンストレス
ワンタッチ構造ですので、傘を開くようにフレームを広げるだけで、瞬時にテントが立ち上がります。この手軽さは、特にテントの設営をやった事がないキャンプ初心者にとって大きなメリットです。
また、慣れない組み立て作業にストレスを感じる方も多く、最初の行程となるテント設営で夫婦喧嘩になってしまい、せっかくのキャンプが楽しめなくなってしまう。そんなトラブルも防いでくれます。
時間の短縮になり他に時間が使える
通常のテントと比較して、設営にかかる時間を大幅に短縮することができるため、到着後すぐにアクティビティを楽しむことができます。このアクテビティを優先するスタイルには最適でしょう。
軽量・コンパクトで持ち運びやすい
通常のテントに比べて組み立てのパーツが少なく、シンプルな構造であるため、軽量で収納もコンパクトなものも多く、持ち運びが非常に楽です。
キャンプ場までの移動が多い場合や、公共交通機関を利用する際には、その軽さが大きな利点となります。また、収納時もコンパクトになるため、車のトランクやバックパックに収めやすく、移動の際の負担を軽減します。
低価格で購入できる
ワンタッチテントは比較的安価なものが多く、ホームセンターやネットショッピングなど、身近なところで手軽に購入できます。購入するために時間をかけて専門店まで足を運ばなくても購入できるものが多いのも魅力の一つでしょう。
ワンタッチテントのデメリット
強風や悪天候に弱く、壊れやすい
ワンタッチテントは構造がシンプルであるため、強風や悪天候には弱い傾向があります。特に安価なモデルでは壊れやすいことがあります。
ワンタッチテントが折り畳み傘だと考えると、通常の傘と比べ壊れやすいのが想像できますよね。
ポールも高価なテントが使用しているアルミポールではなく、グラスファイバー製のものも多く、本数も少ないいので強風で撓んでしまう事が多く、就寝時にテントが揺れて安心して就寝できないといったトラブルも発生しがちです。
防水性の低さと結露に弱い
多くのワンタッチテントは、そのシンプルな構造上防水機能が不十分であり、雨天時には浸水する可能性があります。
そしてシングルウォール構造のものが多く、外気との温度差によって結露が発生しやすいです。結露が発生すると、天気は良いのに内部が濡れてしまったり、寒く感じたりすることがあります。
宿泊用として使用する場合は、ダブルウォール構造のものなど、高い耐水圧を持つモデルを選ぶ必要があります。
冬キャンプには適さない
通気性が良いため夏は快適ですが、防風性能が弱いため、冬は冷たい風が入ってきて寒く感じます。ダブルウォール構造のものであったとしても、スカートがないものが多く、基本的には冬季に使用するために作られていないテントであることが多いです。
おすすめのワンタッチテント
ワンタッチテントは、その手軽さと低価格のモデルが多いことから、多くの人々が最初のテントとして購入を検討しがちですが、使用シーンによってはデメリットも考慮する必要があります。
特に宿泊を伴うキャンプでは、防水性や耐久性を重視した選択が重要です。
購入者のニーズに合わせておすすめのワンタッチテントを紹介していきましょう。
筆者のおすすめワンタッチテントは「わがやのテント」
筆者である私は現役のキャンプ専門店で働くプロの販売員です。
私がお客様におすすめするワンタッチテントはDODのわがやのテントです。
DODわがやのテントをおすすめする4つの理由
- わがやのテントには1人〜2人用のSサイズに、3人の少人数ファミリー向けのMサイズ、5人ファミリーでも使用可能なLサイズの幅広いサイズ展開があり、使用人数に対して正しいサイズのテントを選ぶ事ができます。
- 宿泊キャンプに対応できるようにフライシートが付属しており、デイキャンプシーンではそのまま使用し、宿泊キャンプではフライシートを取り付けてダブルウォール構造のテントとして使用できる、シーンに合わせた使い分けを可能にしています。
- アルミポールをフレームに使用しており、ワンタッチテントの中でも耐久性と強度に優れており、キャンプを快適にすることと、長く使用する事ができるようになっています。
- インナーテントの生地にTC(ポリコットン)素材を使用しており、結露の軽減と通気性に優れています。カンガルースタイルのインナーテントとしての使用にも優れており、長くキャンプを続ける上で新しくインナーテントの無いシェルターテントを買った時にもインナーテントとして活用できる、キャンプ上級者でも満足のスペックを持っているのです。
以上の理由から、デイユースでも宿泊キャンプでもわがやのテントはおすすめできるワンタッチテントです。
デイキャンプでおすすめのワンタッチテント
時間の限られるデイキャンプではよりシンプルで簡単に設営できるワンタッチテントがオススメなのと、天候が良くて暖かいシーズンに使用することを想定して以下のワンタッチテントをおすすめします。
コールマン インスタントアップIGシェード
ロゴス ソーラーブロック Q-TOP フルシェード
FIELDOOR ワンタッチテント200
QUICKCAMP ワンタッチテント 3人用
スモア バニラ/ココアコージー
宿泊キャンプでオススメのワンタッチテント
宿泊キャンプにおいて快適さと安全性を重視しています。ソロキャンプとフォミリーキャンプでは使用人数にも大きな違いがあるので分けてピックアップしました。
ソロキャンプでおすすめワンタッチテント
ソロキャンプでの使用を考え、バイクツーリングで使用できるコンパクトなものをピックアップしました。
DOD ライダーズワンタッチテント
ネイチャーハイク ワンタッチテント
FIELDOOR ワンタッチテント100
ファミリーキャンプでおすすめのワンタッチテント
4人ファミリーにも対応できる大きさを持ちながら、ワンタッチテントの手軽さを残したものをピックアップしています。
QUICKCAMP ダブルウォール ワンタッチテント 4人-5人用
コールマン インスタントアップドーム240
FIELDOOR ワンタッチテント300
DOD キノコテント
特殊タイプのワンタッチテント
近年ではワンタッチテントの需要に伴い、大型の2ルーム使用のものや、TC素材のものなど特殊なタイプも登場しています。
こだわりを持ちながら、設営はシンプルで時間のかからないワンタッチ式が良いという方におすすめします。
Naturehike ワンタッチテントロッジ型
スモア ラテロッジ
まとめ
設営が簡単で手軽に使えるワンタッチテント。設営にかける時間が短縮でき、軽量・コンパクトで低価格な反面、悪天候に弱く、耐久性と防水性が弱いと言ったデメリットも存在します。使用用途や使用人数などのニーズに合わせたおすすめのワンタッチテントを紹介しました。多くのニーズに対応できるDODわがやのテントは、キャンプ初心者でこれから始められる方におすすめできるワンタッチテントとなっています。
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