ファミリー向けの2ルームテントは今や日本のキャンプシーンにおいて最も注目されているキャンプギアとなりました。
キャンプ用品を取り扱う各量販店での年間売り上げ上位のほとんどはスノーピークとコールマンの2ルームテントが占めています。
そんな2大ブランドが誇る2ルームテントの最上級が、ランドロックとコクーンⅢ
どちらも発売から数年経ち今だに人気の衰えない超人気テントですが、気になるのはどっちが良いの?買うならどっち?となってしまいます。
高額なテントですので、買ってから後悔しないように充分に下調べをしてどちらが自分のスタイルに合っているか見ておきたいですね。
コクーン3とランドロックそれぞれの特徴を少し掘り下げて比較してみましたので参考にしてみてください。
価格比較
2024年3月時点で、ランドロックの販売価格は税込 217,800円
コクーンⅢの販売価格は税込 199,290円
コクーンの方が安い価格設定となっています。が、ランドロックはシールドルーフが別売り(コクーンⅢは付属)となっていますので、更に税込16,500円追加となり、税込234,300円がランドロックの価格となります。
ですので、販売価格はコクーンⅢの方が35,010円安いとなります。
価格面では意外に大きな価格差が出てしまい、コールマンのコクーンⅢに軍配が上がりましたが中身はどうなんでしょうか?
サイズ比較
- テントの全長は、ランドロックが625cm、コクーンⅢが670cmで、コクーンⅢの方が45cm長いです。
- 幅はランドロックが405cm、コクーンⅢが400cmで、ランドロックのほうが5cm広いです。
- 高さは最長部分でランドロックが205cm、コクーンⅢが220cmでコクーンⅢの方が15cm高いです。
- そして、寝室にあたるインナーテントのサイズはランドロックが370cm×240cm、コクーンⅢが360cm×240cmでランドロックの方が幅が10cm広いです。
- 次はリビング空間のサイズです。ランドロックがおよそ405cm×385cm、コクーンⅢがおよそ400cm×430cmとなり全長と同じくコクーンⅢの方が45cm長いです。
インナーテントのサイズはほぼ一緒ですが、リビングの広さがコクーンⅢの方が広いし、全体的な高さも高いですね。
スペック比較
- テント生地は、ランドロックが150Dポリエステルオックス、コクーンⅢが210Dポリエステルオックスで、コクーンⅢの方が厚い生地を採用しています。
- テント生地の遮光PUコーティングがランドロックはルーフ部、コクーンⅢは全面遮光PUコーティングです。コクーンⅢの方が遮光性が高いと言えそうですね。
- インナーテントの生地は、ランドロックがウォール部68Dポリエステルタフタ、ボトム部210Dポリエステルオックスで、コクーンⅢがウォール部68Dポリエステルタフタとコットン混紡ポリエステル、ボトム部210Dポリエステルオックスで、ほぼ一緒なのですが、コクーンⅢはインナーテントのサイド部にコットン混紡ポリエステルを使用しており、結露対策や夏場の湿気対策をしています。
- テントの耐水圧はランドロックがミニマム値ルーフ3000mm、ウォール1800mm、ボトム1800mmで、コクーンⅢがフライ全面約3000mm、ボトム約10000mmとボトムの耐水圧でコクーンⅢが上回っています。
- ポール素材はランドロックもコクーンもアルミ合金で、メインポールの太さもφ19mmと同じですが、コクーンの方がポールの数が多くポールの交点が12箇所あり(ランドロックは7箇所)テントの剛性がランドロックより強いと言えるでしょう。
- テント総重量は、ランドロックが22kg、コクーンⅢが34kgとランドロックの方が軽いです。ポールの数と生地の厚さが重量に表れていますね。
ベンチレーション比較
ランドロックのベンチレーションは前後のパネルと左右2箇所づつ計6箇所の大型メッシュパネルと上部2箇所にベンチレーションが付いています。
インナーテントの両サイドにもメッシュウィンドウがあります。
コクーンⅢのベンチレーションは前後と左右2箇所づつの6箇所のメッシュパネルに加え、フライシート下部に4箇所と天窓部分と寝室側の上部の計6箇所にベンチレーションがあり、ベンチレーションの数ではコクーンⅢが圧勝となります。
スペック面ではコクーンⅢが優勢
その他にもコクーンⅢにはランドロックには無い機能が幾つかあります。
フロントキャノピーにサイドウォールが付いているのと、左右に大型キャノピーを装備しており、フラッグシップモデルとして申し分ない機能性を誇っています。
コクーンⅢはコールマンのテントの中で最高峰の位置付けですが、ランドロックはスノーピークのスタンダードモデルの位置付けであり、比較されがちですが、比較するとどうしてもコクーンⅢの方が多機能で優れているとなるのです。
テント設営の容易さに関してはランドロックが優位
スペックとして数値に現れるところは圧倒的にコールマンのコクーンⅢが優勢ですが、数値に表れないテント設営面はランドロックに軍配が上がります。
ランドロックは大型テントの割に設営手順がシンプルで、一人でも設営できてしまうほどの簡単さが人気のポイントとなっています。
コクーンⅢはポールの数が多い分、設営にかかる手間と時間がかかってしまうといったデメリットがあるのです。
買って後悔するケース
テントを買ってから後悔してしまうケースも多々あります。テントにはキャンプスタイルに合わせた特徴があり、その特徴がご自身のスタイルと合わなくなってしまうと買ったことを後悔してしまいます。買う前に検討しているテントの特徴を充分に理解しておくとよいですね。
コクーン3を買って後悔するケースは、その大き過ぎるテントサイズからくる重量(約34kg)と、強すぎる強度を形成しているテントポールの多さからくる設営の手間でしょう。そこまで大きなテントじゃなくて良かったとか、そんなに悪天候な日にはキャンプに行かないというスタイルの方には重た過ぎたり、設営が手間と感じてしまって後悔してしまうかもしれません。
ランドロックも同様に、大き過ぎると感じたり、重たすぎると感じるかもしれません。
特に冬にキャンプに行く事があまり無いスタイルの方でしたら、どちらのテントもオーバースペック感を感じてしまうかもしれません。
どちらも高スペックで高額なテントですので購入前には店舗で大きさや設営手順を確認しておくと良いでしょう。
まとめ
価格的にも機能的にも優れたコクーンⅢと、スノーピークブランドの大型2ルームテントランドロック。どちらもファミリーキャンプにお勧めのテントですが、より機能面の充実を追求するならコクーンⅢを、設営のしやすさを優先するならランドロックをお勧めします。冬キャンプを検討されていない方はオーバースペックにならないように注意が必要です。
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